
暑い日が続く夏は、熱中症を防ぐためにもエアコンを上手に使いたいところです。
ところが、冷房の効いた部屋で長時間過ごしていると、「目が乾く」「目が疲れる」「なんだか視界がぼやける」と感じることがあります。
その原因のひとつが「ドライアイ」です。
夏の室内は、冷房による乾燥に加えて、扇風機やサーキュレーターなどの風、さらにパソコンやスマートフォンの見過ぎなど、目が乾きやすい条件が重なりやすい季節。
今回は、夏にドライアイが起こりやすい理由と、日常生活でできる4つの対策を分かりやすく紹介します。
夏の室内は目が乾きやすい!
冷房の「乾燥」と「風」に注意
エアコンで涼しくなった部屋は快適ですが、意外と空気が乾燥しています。
さらに気をつけたいのが「風」です。
目の表面は薄い涙の膜で覆われています。風が当たり続けると、この涙がどんどん蒸発しやすくなります。
エアコンだけでなく、扇風機やサーキュレーター、車のエアコン、ハンディファンなども同じです。
特に、風が顔や目に直接当たっている場合は注意したいところです。
スマホやパソコンの見過ぎも原因に
夏は室内でスマートフォンやパソコンを見る時間が増えることもあります。
画面に集中していると、自然とまばたきの回数が減ってしまいます。
まばたきには、目の表面に涙を広げる役割があります。
そのため、まばたきが少なくなると目の表面が乾きやすくなり、そこへ冷房の風が加わることで、さらに涙が蒸発しやすくなります。
「冷房の乾燥+風+画面の見過ぎ」という、目にとってはちょっと厳しい環境ができてしまうわけです。
ドライアイになると「見え方」にも影響する
ドライアイというと、「目が乾く病気」というイメージがあるかもしれません。
しかし、実際にはそれだけではありません。
目の表面を覆う涙の膜が不安定になることで、
- 目がゴロゴロする
- しみる
- 痛い
- 目が疲れる
- まぶしく感じる
- 涙が出る
- 視界がかすむ
など、さまざまな症状が出ることがあります。
特に「まばたきした直後は見えるのに、少しするとぼやける」という場合は、目の表面の涙が不安定になっている可能性があります。
涙の膜は、目に入ってくる光をきれいに通すためにも重要です。
涙が途切れると目の表面が不安定になり、「文字がにじむ」「ピントが合いにくい」「光がまぶしい」といった見え方につながることがあります。
つまり、ドライアイは単なる「目の不快感」だけではなく、日常生活にも影響することがあるのです。
ひどくなると角膜に傷がつくことも
初期の段階では、「夕方になると目がかすむ」「目が疲れる」といった軽い症状だけの場合もあります。
しかし、乾燥が強くなると、目の表面に傷ができてしまうこともあります。
「目が赤い」「痛みが強い」「涙が止まらない」「まぶしくて目を開けにくい」といった症状がある場合は、単なる目の乾燥だと思い込まず、眼科に相談したほうが安心です。
夏のドライアイを防ぐ4つの方法
では、エアコンを使いながら目の乾燥を防ぐにはどうすればいいのでしょうか。
ポイントは、次の4つです。
1.エアコンの風を目に当てない
まずは風の向きを見直しましょう。
エアコンの風が顔に直接当たる場所は避け、風向きを調整します。
車の中でも、送風口を顔ではなく胸元や足元に向けると、目への負担を減らせます。
ハンディファンを使う場合も、目ではなく首元などに向けるのがおすすめです。
2.画面を長時間見続けない
スマートフォンやパソコンを使うときは、適度に休憩を入れましょう。
「20分ごとに少し遠くを見る」といった習慣を取り入れるのもおすすめです。
毎回きっちり実践するのが難しくても、「画面をずっと見続けない」と意識するだけでも違います。
3.意識してまばたきをする
画面を見ているときほど、まばたきを意識しましょう。
特に、まぶたを最後までしっかり閉じることがポイントです。
休憩するときに、ゆっくり数回まばたきをするだけでも、目の表面に涙を広げるきっかけになります。
4.必要なら人工涙液を利用する
目の乾燥が気になる場合は、人工涙液を利用する方法もあります。
ただし、「目の充血を取るタイプの目薬」と人工涙液は同じものではありません。
頻繁に目薬が必要になる、痛みやかすみが続く、コンタクトレンズを使っているといった場合は、自己判断で済ませず眼科に相談すると安心です。
冷房を我慢する必要はありません
「ドライアイが心配だからエアコンを使わない」というのはおすすめできません。
夏の暑さから体を守るためにも、冷房は適切に使うことが大切です。
大切なのは、エアコンを使いながら目への負担を減らすこと。
「風を目に当てない」「画面を見続けない」「しっかりまばたきをする」「必要なら涙を補う」。
この4つを意識するだけでも、夏の目の乾燥対策につながります。
暑さから体を守ることはもちろん、毎日頑張っている目もいたわってあげたいですね。
※目の強い痛み、視力の急な低下、強い充血などがある場合は、ドライアイだけとは限りません。気になる症状が続く場合は、眼科で診てもらいましょう。