「筋トレは健康にいい」とよく言われますが、実はがんの予防や治療にも良い影響があることが研究でわかっています。
アメリカの調査では、週1回以上の筋トレをしている人は死亡リスクが33%も低下するという結果も報告されています。
特に「将来の健康が気になる」「がん家系で心配」という人にとって、筋トレは心強い習慣です。この記事では、がん予防や治療サポートにも役立つ筋トレの重要性と、誰でも始めやすいトレーニングについて紹介します。
がん予防にも筋トレが役立つ理由
近年の研究では、運動習慣とがん発症リスクには深い関係があることがわかっています。
特に「日常的に運動する人」は「ほとんど運動しない人」と比べて、さまざまながんの発症リスクが低いという結果が出ています。
主な例を見てみると次の通りです。
- 食道がん:発症リスク 42%減
- 肝臓がん:発症リスク 27%減
- 肺がん:発症リスク 26%減
- 子宮体がん:発症リスク 21%減
もちろん筋トレだけで完全に予防できるわけではありませんが、生活習慣の改善として非常に効果的な方法といえるでしょう。
がん治療中・治療後にも筋トレがプラスに働く
筋トレのメリットは予防だけではありません。
研究では、週1回以上の筋トレを行うがん患者は、筋トレをしていない患者より死亡リスクが33%低いという結果も報告されています。
筋トレによって期待できる効果には、例えば次のようなものがあります。
- 体力の維持・回復
- 筋肉量の減少予防
- 免疫力のサポート
- 治療による体力低下の軽減
つまり筋トレは、治療を乗り越える体づくりにも役立つ可能性があるのです。
こんな人にこそ筋トレ習慣を
もし次のような不安や状況があるなら、筋トレを生活に取り入れる価値は大きいでしょう。
- がん家系で将来が心配
- 生活が不規則で健康に不安がある
- がんの宣告を受け、手術や治療を控えている
- 手術後の体調や再発が気になる
- 抗がん剤や放射線治療の副作用で体力が落ちている
- 治療が一段落し、経過観察中
- 再発や転移のリスクが気になっている
無理のない範囲で体を動かすことが、長い目で見た健康につながる第一歩になります。
高齢者や療養中でもできるやさしい筋トレ
本書で紹介されている筋トレは、がん患者や高齢者のリハビリに長年携わってきた作業療法士が考案したものです。
監修しているのは、YouTube「フラミンゴの介護予防チャンネル」を運営する作業療法士の荻野秀一郎氏。
そのため、次のような人でも取り組みやすい内容になっています。
- 体力に自信がない人
- 高齢者
- 療養中の人
- 運動が苦手な人
自分の体調や体力に合わせて、無理のない筋トレから始めることが大切です。
週1回の筋トレが未来の健康を変える
筋トレというと「若い人の運動」というイメージがあるかもしれません。
しかし実際は、健康寿命を伸ばすためのシンプルで強力な習慣でもあります。
特に今回の研究が示しているのは次のポイントです。
- 運動習慣はがんの発症リスクを下げる
- 筋トレは治療中の体力維持にも役立つ
- 週1回でも死亡リスクを下げる可能性がある
「運動不足が気になる…」という人ほど、まずは週1回の軽い筋トレから始めてみてはいかがでしょうか。
未来の健康を守る大きな一歩になるかもしれません。
