「頭痛が続く」「なんとなく体がだるい」「気分が落ち込みやすい」――。
そんな不調を感じたとき、私たちはつい薬で症状を抑えようとしがちです。
しかし東洋医学では、不調の原因は体の中の“滞り”だと考えます。
その滞りを無理に抑えるのではなく、やさしく“流す”ことが健康への近道だというのです。
最近では薬膳や漢方がブームとなり、健康法として注目を集めています。
本記事では、心と体のバランスを整える「流す健康法」について、わかりやすく紹介します。
西洋医学と東洋医学の考え方の違い
西洋医学は「抑える」ことが得意
西洋医学は、症状を素早く抑えることに優れています。
たとえば頭痛が起きたとき、頭痛薬を飲めば痛みは和らぎます。
炎症を抑えたり、神経の働きを調整したりすることで、つらい症状を短時間で落ち着かせることができるのです。
ただし、痛みというのは本来、体からのサインでもあります。
症状を抑えても、原因そのものが解決しているとは限りません。
東洋医学は「流す」ことを重視する
一方で東洋医学では、体の不調は気・血・水などの流れが滞ることで起こると考えます。
つまり、痛みや不調は「どこかが詰まっている」というサイン。
そこで大切になるのが、滞りをやさしく流してあげることです。
流れが整えば、体は自然と本来のバランスを取り戻していくとされています。
こんな不調は「流すケア」が向いている
漢方薬剤師である著者は、次のような悩みには「流すケア」が役立つといいます。
- 疲れているのにぐっすり眠れない
- 気分が落ち込みやすい
- 耳鳴りやめまいがする
- 慢性的な疲労がある
- 便秘や生理痛に悩んでいる
これらの症状は、体のどこかでエネルギーや水分、感情が滞っている可能性があると考えられています。
体の滞りを流す19のシンプル習慣
「流す」と聞くと、難しい健康法を想像するかもしれません。
しかし実際は、日常生活の中でできるシンプルなことばかりです。
すぐにできる「流す習慣」の例
- おしゃべりをして気持ちを発散する
- ハト麦茶を飲む
- 根菜の味噌汁を食べる
- 体を温める食事を心がける
こうした小さな習慣が、体に溜まりやすい熱・水分・感情の滞りをゆるやかに流してくれるといわれています。
「流すケア」で改善した症例も紹介
本書では、実際に次のような不調が改善した例も紹介されています。
- 高血圧
- アレルギー
- 便秘
- 不妊症
- 更年期障害
- 不安症
体の流れを整えることで、心身のバランスが変わっていくケースも少なくありません。
体と心は「流れ」で整う
私たちの体は、本来とても自然なバランスで成り立っています。
その流れが滞ることで、不調として表れてしまうのです。
だからこそ大切なのは、無理に抑えることではなく、やさしく流すこと。
毎日の生活の中で少しずつ「流す習慣」を取り入れることで、
心と体はゆっくりと整っていきます。
もし慢性的な不調に悩んでいるなら、
東洋医学の知恵を取り入れたシンプルな生活習慣から始めてみてはいかがでしょうか。
