「夏休みの宿題、どれからやればいい?」
子どもにこう聞かれたとき、あなたならどう答えますか?
- 面倒なものからやったら?
- 自分で考えてみたら?
- トマトを口いっぱいに入れること?
……実は、正解は③なんです。
「いやいや、どういうこと!?」と思った人は、本書の「はじめに」を読むとスッキリ腑に落ちるはず。ちょっとクスッとしながら、教育の本質に気づける仕掛けになっています。
「戦略的ほったらかし教育」とは?
この教育法を実践した家庭からは、
- 宿題をやらなかった子が自ら机に向かうようになった
- 歴史や科学に興味を持つようになった
- 本を読むようになった
- ガミガミ怒る親子関係が減った
など、嬉しい変化が続々と届いています。
著者は教育コンサルタントの岩田かおり氏。
7000人以上の親と接してきた中で気づいたのは、「育て方がわからない」というより「わかっているのに逆のことをしてしまう」親が多いということ。
たとえば、
「自分で考える子に育ってほしい」
と思っているのに、親が全部先回りしてしまい、子どもが考えるチャンスを奪ってしまう……。
そんな“よくある家庭の悩み”を解決するのが、戦略的ほったらかし教育です。
放任とは違う、「考え抜かれた」ほったらかし
「全部任せればいい」「放っておけば育つ」という話ではありません。
ポイントは、
子どもが自然に“学びたい”と思える環境をつくったうえで、
選択肢を与え、最終的な決定は子どもに任せる
という、大人の戦略的サポート。
子どもが自分の意志で動けるように、家庭の環境作りから整えていくのがこのメソッドの特徴です。
著者の子どもたちは、全員「自分で道を切り拓いた」実績あり
この方法は、岩田氏が3人のお子さんを育てる中で磨き上げてきたもの。
- 中学生で起業
- 経団連の奨学生としてインドへ高校留学
- 全額奨学金で海外大学へ
- 塾なしで慶應義塾大学に合格
など、それぞれが自分に合った未来を切りひらいています。
「どうしたら“自分から学ぶ子”になるの?」
その答えが、この本にはぎっしり詰まっています。
今日から実践できるヒントも盛りだくさん。
家庭教育に迷いがある方に、ぜひ手に取ってほしい一冊です。
