「ほどよく忘れて生きていく」
そんな言葉に、ホッと肩の力が抜ける気がしませんか？
京都にある小さなクリニックで診察を続けるのは、91歳の心療内科医・藤井英子先生。いま、彼女の言葉が多くの人の心に響いています。
診察を終えた患者さんに、藤井先生がかけるのは「ご自分をお大事になさってくださいね」という一言。たったそれだけで、患者さんの表情がパッと変わり、「あ、自分のことをずっと後回しにしてたな」と気づかされるのだそうです。
本書には、「これは忘れてもいい」「これは大切にしたい」といった視点から、毎日をラクに生きるための71のヒントが詰まっています。人間関係や年齢の重ね方、健康との付き合い方など、どれも身近で実践しやすいアドバイスばかり。
藤井先生は、89歳でクリニックの院長職を引退した後、自らのクリニックを開院。いまも毎日バスと徒歩で通勤し、スマホもパソコンもブログもバリバリこなす、驚きのアクティブさ！
そんな先生の元気の秘訣は、「さっぱりと生きる」ことだとか。イヤなことや小さなモヤモヤ、執着はスッと手放して、本当に大切なことに心を向ける。それだけで、心も体もグッと軽くなるんですね。
心を整えたいとき、自分をちょっと見失いそうなときに、そっと寄り添ってくれる一冊です。