
最近、「せきがなかなか治らない…」という人、周りにいませんか?
実は今、日本各地で「百日ぜき」が流行しているんです。
百日ぜきって、あまり聞き慣れないかもしれませんが、実は放っておけない病気。特に赤ちゃんがかかると重症化しやすく、最悪の場合、命にかかわることもあります。
この病気の原因は「百日ぜき菌」。飛沫感染でうつるため、小さい子だけでなく、小中学生や大人もかかる可能性があるんです。
国の感染症関連機関によると、2024年の夏頃から患者がじわじわと増えはじめ、2025年3月末の1週間では、なんと全国で578人が感染。これは過去最多の数です。
北海道でも2025年1月〜3月の3か月間で162人が報告されていて、前年よりも増加しています。
実は、コロナ前までは百日ぜきもある程度見られていたのですが、コロナ禍の間はマスクや人との距離のおかげで激減。でも、ここ最近また増えてきているんですね。
では、なぜまた流行してきたのでしょう?
ある小児科の先生によると、以下のような理由が考えられるそうです。
- 赤ちゃんのときに受けたワクチンの効果が、成長とともに薄れてきている可能性がある
- 小中学生も追加のワクチン接種を検討するのが安心
- 学校の始まりなど、人が集まることで感染リスクが高まっている
さらに、日本小児科学会は「せきが続く場合は、早めに医療機関を受診し、マスク着用を」と呼びかけています。
百日ぜきは子どもだけの病気と思われがちですが、大人もかかります。家庭や職場で広がることを防ぐためにも、日頃の予防や体調管理が大切ですね。
気になる症状が続くようなら、無理せずお医者さんに相談を。
「ただのせき」と思っていたら…なんてことにならないように、しっかり備えておきたいですね!