
Uber Eats配達員の間で話題の隠語「クジラ&マグロ」って?
Uber Eatsの配達員たちの間で、ある隠語が飛び交っています。それが「クジラ」と「マグロ」。実はこれ、高額報酬の配達案件を指す言葉なんです。
ある配達員によると、「マグロ案件は3,000円くらい、クジラ案件なら5,000円以上」とのこと。通常の配達報酬と比べると、かなりの高額ですよね。タイミングが合えば、45分で5,000円以上を稼ぐこともあるのだとか。
クジラ&マグロ案件が発生する理由
なぜこんなに高額な案件が出るのでしょうか? それは「需要と供給のバランス」が崩れたときに発生しやすいから。
例えば、
- 注文が殺到している繁忙期
- 雨や雪の日で配達員が少ないとき
- 深夜や早朝で配達員がいないタイミング
こんな状況では、Uber側も「どうしても届けてほしい!」と配達報酬をどんどん引き上げていくため、最終的に高額案件が生まれるのです。
「クジラ祭り」が起きた年末年始
特に2024年末から2025年始にかけて、東京・渋谷周辺では「クジラ祭り」と呼ばれるほど高額案件が続出しました。配達員たちは、「今日はクジラ案件出るぞ!」と盛り上がり、まるでイベントのような雰囲気に。
ある配達員は、「エレベーターで他のライダーと『クジラ釣れました?』と会話するのが日常だった」と語ります。中には、50件以上のクジラ&マグロ案件をこなした強者も。最高額はなんと8,000円!
クジラを釣るコツとは?
高額案件を狙うコツは「閉店時間」に注目すること。
- 閉店間際の注文は急ぎで配達員を確保しようとする
- 例えば、朝4時に閉まる店が多いエリアでは狙い目
- 店舗周辺に待機していると高額案件が飛んでくる
このような工夫をすれば、比較的高額な案件をゲットしやすくなるようです。
Uber Eatsの反応と今後の課題
Uber Eats側にこの現象について問い合わせたところ、「注文の需要が供給を上回ると、配達報酬が高騰することがある」とのこと。特に年末年始は供給不足が顕著だったようです。
しかし、ある配達員は「クジラ案件は、客がイライラしていることが多く、トラブルにつながりやすい。安易に飛びつくのは危険かも」と忠告します。また、あまりにも高額な案件ばかりが発生すると、Uber Eats全体のサービス品質低下につながる懸念もあるとのこと。
実際、配達の遅延が増えたことで、一部の飲食店は困惑。あるラーメン店の店主は「できたてのラーメンが30分も放置されるのは困る」とし、冷めたラーメンのために温め時間のシールを貼る対応を始めたそうです。
Uber Eatsの高額案件「クジラ&マグロ」は、ライダーにとっては大きなチャンス。でも、それが発生する背景には、ライダー不足やサービス品質の低下という問題もあります。
今後もこの現象は続くのか? Uber Eatsのサービスはどう変わっていくのか? 配達員たちの動向に注目が集まりそうです。