子どもたちに増えている発達障害、アレルギー、そしてがんなどの健康問題。これらの背景には、私たちが普段意識せずに触れている「化学物質」が関係しているかもしれません。
ここ数十年、日本を含む先進国では、落ち着きがなく集中力を保てないADHDや、他人とうまくコミュニケーションが取れない自閉症の子どもたちが急増しています。同時に、不妊症やホルモンに関わるがんなど、さまざまな健康問題も増加している状況です。
これらの問題の原因のひとつとして指摘されているのが、人工的に作られた化学物質。現在、世界中で10万種類以上もの化学物質が使用されており、毎年さらに1000種類以上が新しく市場に出回っています。これだけ多くの化学物質があると、そのすべての安全性を確認することは難しく、私たちは知らないうちに有害な物質にさらされている可能性があるのです。
例えば、私たちの身近にあるプラスチック製品、家具、カーペット、さらにはファストフードの包み紙からも、目には見えない有害物質が染み出していることがあります。その影響を受けやすいのが、妊婦や成長途中の子どもたちです。
特に驚くべきなのは、これらの化学物質が私たちの体に与える影響が、自分たちだけにとどまらず、子どもや孫世代の脳や神経の発達にまで及ぶ可能性があるという科学的証拠が増えていることです。
では、どうすればよいのでしょうか?
実は、毎日使う化粧品やヘアカラー、香水、殺虫剤、防水スプレー、芳香剤などの成分を少し意識するだけで、有害物質に触れる機会を減らすことができます。
子どもたちの未来を守るために、まずは「知ること」から始めてみませんか?