月からの距離約38万km、極限状態の中で繰り広げられるサバイバル・ミステリーの舞台は、最新の月開発プロジェクト「アルテミス5」。このプロジェクトに参加している6人のクルーは、月軌道プラットフォームゲートウェイ(LOP-G)に滞在中、NASAから驚くべき指令を受け取ります。
その指令とは、「1969年のアポロ11号は実は月面に着陸しておらず、その事実を隠すためにアームストロング船長の足跡を捏造せよ」というもの。信じがたいこの命令に、クルーたちの意見は真っ二つに割れます。
船長のロバートとベテラン宇宙飛行士のジョンは、「指令に従うべき」と主張。一方で、副船長のサイラスと民間クルーのキャサリンは「人類に対する冒涜だ」として激しく反対。日本人宇宙飛行士のコウタ・イシグロと医師のアカネ・モチダは、どちらの意見を取るべきか決断できずにいます。
そんな中、突如として制御を失った人工衛星がLOP-Gに激突し、船内はパニックに! この状況で無事に地球へ帰還できるのは誰なのか? そして、捏造ミッションの真実とは一体何なのか?
過酷な状況の中で揺れ動くクルーたちの運命を追う、手に汗握るサバイバルミステリーです。