私たちは毎日、うれしさや怒り、不安、安心など、さまざまな感情の中で生きています。
その感情とうまく付き合えるかどうかが、実は「本当のかしこさ」に大きく関わっているとしたらどうでしょうか?
いま、IQよりも注目を集めているのが「感情知性(EI)」という考え方です。本書は、そのEIをわかりやすく解説してくれる一冊。心理学の専門書というより、「自分の毎日に活かせる本」として読める内容になっています。
感情知性(EI)ってなに?
自分と他人の感情を読み取る力
感情知性(EI)とは、自分や他人の感情を正しく理解し、うまくコントロールしたり対応したりする力のこと。
たとえば、
- イライラしている自分に気づいて落ち着かせる
- 相手の表情や態度から気持ちを察する
- 落ち込んでいる友人にさりげなく声をかける
こうした行動は、すべてEIのあらわれです。
IQよりも大切?
これまで「頭の良さ」といえばIQが重視されてきました。しかし近年では、幸福感や人間関係の満足度、さらには学業成績や仕事での成功にも、EIが深く関わっていることがわかってきています。
つまり、「テストができる」だけではなく、
「人とうまくやっていける力」こそが、これからの時代のかしこさなのです。
本書の魅力
実際の測定実験を紹介
EIはあいまいな概念ではありません。本書では、実際に行われた測定実験を紹介しながら、感情知性がどのように評価されるのかを解説しています。
理論だけでなく、データや具体例があるので、納得しながら読み進めることができます。
国内外の教育プログラムも紹介
さらに、世界各国で行われているEI教育プログラムについても触れられています。
- 子どもの感情理解を育てる授業
- コミュニケーション力を高めるトレーニング
- 職場での感情マネジメント研修
EIは特別な才能ではなく、「育てることができる力」なのです。
EIは、私たちの毎日にどう役立つ?
幸福感を高める
自分の感情を理解し、受け止められる人は、ストレスとうまく付き合えます。結果として、日々の満足度や幸福感も高まりやすくなります。
人間関係がスムーズになる
相手の気持ちを想像できる力は、良い人間関係の土台。
家庭でも、学校でも、職場でも、EIは大きな力を発揮します。
仕事や学業にもプラス
感情のコントロールができる人は、集中力を保ちやすく、困難にも前向きに取り組めます。
その結果、学業や仕事の成果にも良い影響があるとされています。
本当のかしこさは「感情」と向き合うこと
「本当のかしこさ」とは、単に知識量や計算力のことではありません。
自分の感情を知り、他人の気持ちを理解し、状況に合わせて柔軟に対応する力――それが、これからの時代に求められる知性です。
本書は、感情知性(EI)を難しい理論としてではなく、私たちの日常にあるものとして教えてくれます。
人間関係をもっと良くしたい人も、子どもの教育に関心がある人も、自分自身をもっと成長させたい人も。
「感情」という身近なテーマから、本当のかしこさを見つめ直してみませんか?
