「定年後は、とりあえず再雇用で…」
そんなふうに考えている方に、ちょっと立ち止まって読んでほしい一冊です。
本書は、役職定年をきっかけに心を病んでしまった先輩社員の姿を見た著者が、「自分は定年後をどう生きたいのか?」と真剣に考えたことから生まれました。これまでのサラリーマン人生を振り返りながら、アンケートやヒアリングを通じて、定年を目前にした多くの人たちの本音を丁寧に掘り下げています。
不安、後悔、そして「まだ何かできるはず」という小さな希望。
定年はゴールではなく、実は“これからの30年”のスタートラインなのだと、本書は教えてくれます。
再雇用だけに頼るのではなく、自分の得意なことや好きなことを活かして、どう働き、どう収入を得ていくのか。
40代から準備しておきたいこと、50代で考えるべき視点、60代から実際に始めたい行動まで、年代ごとにわかりやすく整理されています。
さらに、家計の見直しや家族との向き合い方、趣味や人間関係の再構築など、「誰でも今日からできること」にも触れているのが魅力。再雇用以外にも、こんな選択肢があるんだ、と視野がぐっと広がります。
会社に人生を預けきるのではなく、自分の手で“これから”をデザインする。
そんなセカンドステージを考え始めたい40代・50代の方に、そっと背中を押してくれる実践的なガイドです。
