「自動車メーカーのない国に出れば、間違いなく一番になれる。」
その言葉を実現させた男がいました。スズキを世界企業へと押し上げたカリスマ経営者、鈴木修です。
スズキの売上高は約5兆円。そのうちなんと半分をインド市場で稼いでいることをご存じでしょうか?
自動車産業がほとんど存在しなかったインドに乗り込み、“軽自動車”という日本発のコンセプトで国のモータリゼーションを変えたのが、鈴木修という「小さな巨人」でした。
本書『軽自動車を作った男 知られざる評伝 鈴木修』では、彼の波乱に満ちた94年の人生を追いかけます。
2度にわたる倒産の危機、がんとの闘病、GMやVWとの提携交渉、そしてホンダやトヨタ×ダイハツとの熾烈な競争。
スズキという“軽”メーカーが世界のトップに立つまでの裏側には、数々のドラマがありました。
2024年末、彼は静かにこの世を去りました。しかし、その精神は今もインドの街を走るスズキ車のエンジン音の中に生き続けています。
軽から世界へ。鈴木修という“日本の経営者魂”を描いた一冊です。
