むし歯の治療を受けても、時間がたつと再び同じ歯がむし歯になる…。そんな経験をしたことはありませんか?
これは「二次むし歯」と呼ばれ、一般的な治療ではなんと約80%もの確率で起こるといわれています。
原因はさまざまですが、詰め物や被せ物の劣化、接着の問題、口腔ケア不足に加えて、「最初の治療で病巣が完全に取り切れていない」ことも大きな要因のひとつ。
そこで注目されているのが マイクロスコープ治療 です。
歯科用顕微鏡とも呼ばれるこの機器は、歯を最大20倍に拡大して見ることができ、削り残しや削りすぎを防ぎます。小さなむし歯やトラブルも発見しやすく、より正確な診断と治療が可能になるのです。さらに、治療中の映像をモニターに映して確認できるので、患者自身も自分の口の中の状態を理解しやすいというメリットもあります。
本書では、二次むし歯の仕組みから治療法、そして治療後のセルフケアまでを詳しく解説。著者が20年以上実践してきた「むし歯を繰り返さない精密治療」と「新たなむし歯を防ぐ予防」のノウハウが紹介されています。
むし歯を繰り返して困っている方や、一生自分の歯を大切にしたい方にとって、大きなヒントとなる一冊です。