13年前に腎臓がんを発症した外科医・船戸崇史先生。
長年がん医療の現場に携わってきた先生が、自ら病と向き合い、試行錯誤を重ねる中でたどり着いたのが「生活習慣の改善」でした。
腎臓がんは再発率が高いと言われています。手術後、再発を防ぐために先生が取り組んだのは、食事・睡眠・運動など、日々の暮らしそのものを見直すこと。あらゆる補完代替療法も試しながら、実際に効果があったものを13年の経過を通じて確かめてきました。
特に大切だと先生が説くのが、免疫力を高める5つの生活習慣。
- 良眠生活 ― 睡眠中こそ細胞が修復されるゴールデンタイム
- 良食生活 ― 食生活を変えて“がん体質”から脱却
- 加温生活 ― 体温を上げることで免疫細胞を活性化
- 運動生活 ― 酸素を取り込み、がんが嫌う環境をつくる
- 微笑生活 ― 笑いでNK細胞を活性化させる
これらを続けることで、がんが再発しにくい体づくりができるといいます。
抗がん剤治療や手術だけでは、がんを生んだ生活習慣を変えなければ効果は半減してしまう――。
だからこそ、「どんな治療を選んでも並行して実践すべき」と先生は強調します。
再発の恐怖と闘いながら確立された“がんが消えていく生き方”。
この本には、その具体的な方法が丁寧に紹介されており、自宅でもすぐに実践できます。
「がんと向き合うすべての人」に読んでほしい1冊です。