「結局、生まれで決まるんでしょ?」
そんなふうに思ってしまうこと、ありませんか?特に子どもの教育や学力の話になると、「遺伝には逆らえない」なんて言葉を耳にすることもありますよね。
この本『教育は遺伝に勝てるか?』は、そんな「生まれが9割」という常識に、一歩踏み込んで向き合う一冊。
たしかに、遺伝が学力に大きな影響を与えることは科学的にもはっきりしてきました。でも、それって「もう努力してもムダ」って意味ではありません。
本書では、遺伝の最新研究をわかりやすく紹介しながら、「どうすればその人らしい成功を見つけて伸ばしていけるのか」を丁寧に解説しています。ポイントは、「みんなが同じゴールを目指す必要はない」ということ。
大事なのは、もって生まれた特性を理解して、どう活かすか。悲観するのではなく、「じゃあどうしよう?」と前向きに考えるヒントが詰まっています。
教育の本質や、自分や子どもにとっての「成功」とは何かを考えたい人に、ぜひ手に取ってほしい一冊です。