電気自動車(EV)のバッテリーは、ただの動力源ではありません。実は、分散型エネルギーリソース(DER)として、電力を供給できる可能性を秘めています。さらに、EVは移動できるという特性を持つため、電力網(グリッド)と組み合わせることで、私たちの暮らしや社会、都市のあり方まで大きく変えてしまうかもしれません。
本書『EV×グリッド革命』では、電力業界や自動車メーカー、エネルギーの専門家たちが、それぞれの立場からEVと電力グリッドの最新トレンドや今後の展望を語ります。
例えば、もし走行中のEVにワイヤレスで給電できる技術が実用化されれば、昼間の余った再生可能エネルギーを活用できたり、EVの走行距離が伸びたりと、さまざまなメリットが期待できます。また、災害時には、EVがいち早く被災地へ駆けつけ、電力供給や物資・人員の輸送を担うことで、復旧を早める役割も果たせるでしょう。
現在、EVの普及は伸び悩んでいるとも言われますが、日本も2050年のカーボンニュートラルに向けて本格的な導入が進むと考えられています。EVとグリッドが融合する近未来を知るための一冊として、本書をぜひ手に取ってみてください!