
「眠気覚ましにコーヒーを一杯!」なんて、日常的にカフェインを摂る人は多いですよね。でも、もしハエがカフェインを飲んだらどうなると思いますか?
岡山大学の研究チームが行った実験によると、なんと カフェインを与えられたハエは寿命が大幅に短縮し、わずか7日以内に死んでしまう という驚きの結果が出たのです!
カフェインを飲んだハエ、なぜか超短命に…
研究では、ハエにカフェインを混ぜた砂糖水を飲ませ、その影響を観察しました。すると、 0.5%以上のカフェインを含む砂糖水を摂取したハエは、通常30日ほど生きるはずの寿命がたったの7日以内に激減 してしまったのです。
「え、そんなにカフェインってヤバいの?」と思うかもしれませんが、実は カフェインには昆虫の活動を活発にする効果 もあることが分かっています。ミツバチにとっては記憶力を向上させる良い効果があるとされる一方、ハエにとっては命取りになるという、まるで“光と影”のような作用があるんですね。
農薬としての可能性も!?自然由来の害虫対策
この研究結果から、 カフェインは害虫駆除にも使えるかもしれない という新たな可能性が見えてきました。カフェインはコーヒー豆やお茶など、自然界にも存在する成分なので、化学農薬よりも環境にやさしい害虫防除法として期待できるかもしれません。
ただし、人間にとってもカフェインの過剰摂取は危険。飲みすぎると心拍数の上昇や不眠などの悪影響があることはよく知られていますよね。 昆虫にとっても「過ぎたるは及ばざるがごとし」 であり、適量なら有益でも、取りすぎると致命的になるということが改めて証明された形です。
もしかすると、カフェインを活用した新しい害虫駆除方法が誕生する日も近いかもしれませんね!