私たちが住む地球には、まだまだ解明されていない謎がたくさんあります。その中でも最近注目されているのが「暗黒酸素」と呼ばれる、ちょっと不思議な酸素の存在です。光合成が届かない深海で、どうやって酸素が生まれるのか? その秘密に迫る研究が、いま世界中で進められています。
暗黒酸素って何?
「暗黒酸素」とは、簡単に言えば光合成とは全く違う方法で生み出される酸素のこと。深海は太陽の光が届かない真っ暗な世界ですが、そこでも酸素が存在することが分かっています。どうやって作られるのかはまだ謎が多いですが、金属の塊や鉱物が関係している可能性があるそうです。
日英共同で深海の謎に挑む!
この「暗黒酸素」の研究を進めるため、日本とイギリスが手を組みました。日本財団は、スコットランドの研究チームと共同で、太平洋などの深海を探る新プロジェクトをスタート! なんと約4億円もの支援が行われるそうです。研究チームは、深さ1万1000メートル以上にもなる深海で、「暗黒酸素」の正体を突き止める実験装置を開発中とのこと。
地球の生命の起源を解き明かす?
もし「暗黒酸素」がどのように生まれるのか分かれば、地球で生命が誕生した謎に迫れるかもしれません。太古の地球で、光合成がまだ存在しなかった頃、こうした仕組みが生命の誕生に関わっていたのでは?と考えられているのです。
深海はまだ人類にとって未知の世界。この研究がどんな新しい発見をもたらすのか、ワクワクが止まりませんね!