熊と出会ったら、どうすればいいのでしょうか? 「熊が人を襲う」と聞くと怖いですが、その理由やパターンを知っておくと、被害を最小限に抑えられるかもしれません。
この本の著者は、なんと46年間もツキノワグマを追い続けてきた研究者。長年のフィールドワークから得た知識をもとに、これまでの熊による人身事故を徹底分析しています。
例えば、平成28年に秋田県鹿角市で発生した大規模な獣害事件。タケノコ採り中の人々が次々と襲われ、4人が亡くなり、4人が重軽傷を負いました。この事件は、日本国内で3番目に大きな熊害事件として知られています。
今や熊の生息地は山奥に限りません。登山や釣り、山菜・キノコ採り――アウトドアを楽しむ人は、いつどこで熊と出くわすか分からないのです。
熊が人を襲うタイミングや原因、そして「どう逃げるか」「被害を最小限にするには何ができるのか」を、この本は教えてくれます。過去1993件の人身事故データをもとに、熊との遭遇をどう乗り切るか、その核心に迫った一冊です。
アウトドア好きなら必携の本。備えあれば憂いなし!ぜひ手に取ってみてください。