世界中の素数探しに参加しているGIMPSプロジェクトが、既知の中で最も大きい素数「2^136279841-1」を発見したと発表しました。この素数は、10月12日にある研究者によって見つかり、その後GIMPSによって19日に正式に確認されました。新たに発見された素数は、なんと4,102万4,320桁もあり、6年前に発見された前の記録を大きく上回る1,600万桁以上の数字だそうです。
この発見を成し遂げた研究者は、アメリカ・カリフォルニア州サンノゼに住む技術者で、以前はNVIDIAで働いていた経験もあるそうです。彼は、世界中の17カ国、24のデータセンターにまたがる大規模なインフラを活用して、数千台のGPUを使ってメルセンヌ数のテストを行いました。1年間にわたるテストの結果、10月11日に「2^136279841-1」が素数である可能性が浮上し、翌日には特別なテストでその素数性が確定しました。
この素数は、メルセンヌ数としては52番目の発見です。GIMPSは1996年に始まったボランティアプロジェクトで、無償ソフトを使ってメルセンヌ素数(2のべき乗から1を引いた数)を探索しており、素数探しだけでなく、CPUのストレステストにも利用できる「Prime95」というソフトも提供しています。