「ヒトは生成AIとセックスできるのか?」という挑戦的なタイトルが目を引く本書は、ロボットやAIが人間の性愛や性欲を理解し、共有する未来について考察する一冊です。著者のケイト・デヴリンさんは、ロンドン大学のデジタル人文学部で準教授を務め、コンピュータ・インタラクションや人工知能の分野で広く活動している研究者です。
この本では、「ロボットに性別は必要か?」「なぜロボットは女性の形が多いのか?」といった問いを通じて、テクノロジーと人間の関係、特に性にまつわる深いテーマを探ります。また、性欲をロボットにプログラムすることは可能なのか、セックスロボットは社会にどのような影響を与えるのかといった、未来の世界を予感させる議論が展開されます。
作家の鈴木涼美さんも推薦しており、AIと人間の関わりについての興味深い視点が盛り込まれています。セックスロボットを単なる話題作りではなく、私たちの性や愛についての本質的な問いを投げかける存在として捉えています。
坂爪真吾さんによる解説も本書の魅力を引き立てています。コーンフレークがマスターベーションの抑制を目的に作られたことや、男性向けの古代セックストイがまだ発見されていないことなど、思わず人に話したくなるような豆知識が満載。デヴリンさんのウィットに富んだ語り口も、本書を読みやすく、かつ知的な刺激を与えてくれます。
読後には、セックスロボットやAIと人間の未来について自分の意見を持ち、より深い議論ができるようになるでしょう。
